毎日飲めばこんなに元気

疲れたら杜仲でいっぷく

薬用人参に匹敵する漢方、ダイエットにも効果

難波 恒雄 著 1994.05.19 発行
ISBN 4-89295-334-2 C2177  文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


杜仲葉のさまざまな薬理作用

疲れたら杜仲でいっぷく

杜仲葉にはこんな薬理作用があった
杜仲は漢方として通常、一般の人より虚弱体質の人に用いるものです。それゆえ、虚弱性の動物モデルを使って実験を行なう必要があります。
そこで、センナ(インド産のセンナの小葉)を二五日間、連日経口投与して下痢症状を起こさせ虚弱化したラットを作りました。
このラットに杜仲葉エキスを長期投与し、ラットの体重、体温、摂取量、糞尿、血液、各臓器などの変化を調べました。
その結果、杜仲葉投与群は、下痢、粘血便などの症状が早期に正常化し、体重、体温も有意に増加していたことが判明したのです。
また、臓器では、肝臓、胸腺、睾丸、副腎、小腸で臓器比重量が増加していました。このことは、消化吸収機能の亢進、摂取量の増加と大いに関連しています。
さらに、赤血球数、血色素量、ヘマトクリット値(血液中に占める血球容積率)が有意に増加し、正常値に戻りました。これは杜仲葉が栄養改善を介して、“造血機能の正常化を促進する作用”をもっていることを表しています。
一方、各臓器の形態学的および組織化学的変化に関する実験では、以下のことがわかりました。

@杜仲葉投与群の肝細胞中におけるグリコーゲン含有量の増加および小型細胞の増生、RNA量の増加は、肝機能の回復とアルブミンの合成に関連していると考えられます。
A腎臓の形態的、機能的強化が見られました。
B下剤による大腸粘膜損傷の修復、機能増進作用がみられました。
C小腸では消化吸収の改善と機能亢進が考えられました。
D副腎比重量の増加、その皮質網状層の厚さの増加は、内分泌機能の亢進、ひいては性ホルモンと密接な関連があります。
E睾丸比重量が増加し、また精細管の屈曲延長と精子形成の亢進が見られました。副腎の変化と共に杜仲の強精作用に関連があるものと思われます。
F胸腺の皮質幅の増加、胸腺比重量の増大などがみられ、このことは生体免疫機能の増進と関連があると思われます。

こうしたことから、杜仲葉には、「利尿作用」「降圧作用」「強精作用」「滋養強壮作用」があることが十分に考えられるという結論に達したのです。
また近年、日本大学薬学部の高橋周七教授らは、杜仲が筋骨を堅くするという本草の記載から、養殖ウナギに杜仲を与えたところ、天然ウナギと同等の筋肉の堅さが得られ味もよくなったという報告をしています。さらに養鶏の際、杜仲葉を飼料とすると産卵率が高くなるという報告もあります。


※図省略



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