おいしいだけじゃない

紅茶はえらい!

精神安定・成人病撃退からダイエットまで

大森 正司 著 1992.10.16 発行
ISBN 4-89295-012-2 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


動脈硬化の進行を抑える

紅茶はえらい!

血小板の働きは止血
軽い切傷であれば、放っておいてもやがて出血は止まり傷口はふさがります。血液中の「血小板」が、出血の起こっている患部に凝集して、血液を固めてくれるためです。血管の内部損傷の修復・改善にも有効に働きます。
わたしたちの身体にとって血小板は重要な働きを担っているのです。
ところが、人体に有効であるはずの血小板の凝集作用が、必要以上に増進すると、こんどは逆に病気を引き起こす元凶に一変します。血管内で血液が固まって「血栓」ができ、血液循環を妨げてしまうためです。
血栓が脳や心臓の動脈内にできれば、脳梗塞や心筋梗塞といった、恐ろしい症状につながる危険性がでてきます。

動脈硬化が血栓を促進
では、血栓はどのような状況下で発症するのでしょうか。一番の誘発因子として、動脈硬化の進行があげられます。
動脈硬化とは、簡単にいえば血管の老化現象。血管内にコレステロールや脂肪、カルシウムなどが沈着して、血管壁が硬く、内腔が狭くなる状態をいいます。
20歳前後から、誰の血管内でも始まりますが、過剰な喫煙・飲酒、食生活の乱れなどによって、進行のスピードが促進されることがあります。
動脈硬化が進むと、血小板の凝集作用が高まって、血栓ができやすい状態になってしまうのです。

血栓予防に紅茶が有効
血栓の予防に紅茶が有効であるとの実験報告があります。
実験を行なったのは、椙山女学園大学教授の並木和子先生のグループ。
それによれば、紅茶の浸出液には明らかに血液を固まりにくくする作用(血栓防止作用)が認められ、その効果は有効成分のカテキン類とテアフラビンの働きが関係しているとのこと。
まだ実験段階とはいえ、紅茶が血栓予防に役立つ可能性は大きいといえます。



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