甜茶はアレルギー性鼻炎・花粉症のAストッパー

くしゃみ・鼻みず・鼻づまりを改善する

鵜飼 幸太郎 著 初版1997.02.14 改訂版2004.01.09発行
ISBN 4-89295-442-X C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


炎症物質の産生を抑えて効く

甜茶はアレルギー性鼻炎・花粉症のAストッパー

副作用の心配はない
甜茶が通年性や季節性のアレルギー性鼻炎に臨床的に効果があることは、さきほどの臨床試験成績からよく理解していただけたことと思います。
それでは、第2章で述べたアレルギー反応のどのような所に作用して効果を発揮しているのでしょうか。このような点を解決する基礎的な検討は、すでに私たちの所に臨床試験のお話がある前に詳細に行われていました。
ここでは紙面の都合もあるので、ほかの書物(『鼻アレルギー・花粉症を退治する甜茶の秘密』、『お医者さんがすすめるアレルギーに効くお茶』)を参考にしていただくことにして結論だけを述べます。
一般にアレルギーに対するお薬は、次の作用機序の異なった種類のものが発売されています。@肥満細胞から出るいろいろな化学物質に対し反応して、アレルギー症状を起こさないようにするもの。たとえば抗ヒスタミン薬、抗ロイコトルエン薬、トロンボキサン拮抗薬など。A肥満細胞からの化学物質の遊離を抑える働きのあるもの、B前者と後者の両方を兼ね備えたもの、です。
このうち、@とBは即効性はありますが、眠気や口の渇きなどの副作用のあるものがほとんどです。それに対しAは即効性はあまりありませんが、副作用は気にしなくてもよいものがほとんどです。
さて甜茶ですが、実はAの働きによく似ているのです。しかも2週目からすでに効果が発現していますので、副作用がなく、かつ効果の発現も比較的速いといえます。

アトピーやかゆみにも効く?
最近の研究から、アトピー性皮膚炎モデルのマウスの皮膚症状を甜茶が濃度依存的に改善したこと、かゆみに対する動物実験において用量依存的にかゆみを抑制するという報告がなされました(2002年)。今後、アレルギー性鼻炎のみならず、アトピー性皮膚炎やかゆみ治療にも臨床効果の拡大が期待されるところです。
甜茶は医薬品ではなく食品の範疇に入るものなのですが、医薬品と同じような効果を発揮するという中国南部地方にしか自生していないこのお茶を、なぜ中国の人たちが古来から愛飲してきたのか、経験的なものではあったのでしょうが、私たちの今回の臨床試験から、中国人の偉大さを改めて知らされた思いでした。

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