美肌アップに野バラの秘薬ローズヒップ

天然のビタミンCやリコピンで素肌いきいき

井上 正子 著 2003.11.30 発行
ISBN 4-89295-440-3 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


自生地では古くから美と健康の秘薬

美肌アップに野バラの秘薬ローズヒップ

南米チリでは「若返りのハーブ」
南米やヨーロッパでは、古くから野バラを若さと健康を保つ秘薬として珍重してきました。
例えば南米のチリでは、原住民のアラウカ族が、野バラの実と花びらを信仰の対象にする傍ら、「若返りのハーブ」として、その実を飲食していたといわれています。
そして16世紀のスペイン軍侵攻の際には、アラウカ族の義勇兵がローズヒップを携帯して常食し、体力の保持や傷の治療に使ったと伝えられています。
チリでは、近年になって科学的な側面からもローズヒップの研究が進み、最近は神経症の改善などにもローズヒップが使われているようです。

ヨーロッパでは病人の飲料にも利用
一方、ヨーロッパでも古代ギリシャの時代から、野バラを香料や自然療法に用いてきました。
また、北ヨーロッパや東ヨーロッパの人々にとって、秋に採れるローズヒップは、長く厳しい冬を乗り切るための重要な栄養源でもありました。
現在も、ヨーロッパではさまざまな場面でローズヒップが飲食されています。
自然療法の盛んなドイツでは、入院中の患者さんのお茶として、またアレルギー性疾患や腎症の患者さん、さらに妊娠後期の女性にも、ローズヒップの摂取が推奨されています。
そしてスウェーデンでは、週に1回、学校給食に野バラの実のスープを出すよう義務付けられていると聞きます。
さらに、スイスでは児童用のガムに添加されたり、アメリカでは肺ガンの患者さんの飲料として、ローズヒップティーを用いているところがあるようです。

日常的にも飲食されている
ところで、ヨーロッパの人々にとってローズヒップは、おいしい身近な食材でもあります。
午後のティータイムにローズヒップティーを飲んだり、ローズヒップで作ったジャムやパン、ケーキを食べるなど、とても日常的に口にしています。
そうした食習慣が、気づかぬうちに美容と健康に役立ってきたことは十分に考えられます。なにしろ、ローズヒップには驚くような健康成分がみっちり詰まっているからです。
では、その驚きの成分を1つ1つ探ってみましょう。




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