
発ガン率が減少した
ルイボスティーはこの過酸化脂質ラジカルを中和する能力が高いものの一つです。図2(27頁)のベスト5に入ります。
私たちは、以上に述べたように「高脂質+鉄過剰摂取」でかつ発ガン剤投与したラットでは高率に大腸ガンが発生することを確かめました。
その実験系では、ラットに発ガン剤を経口的に隔日6回飲ませ、さらに充分なカロリーを供給するため脂質としてリノール酸を多く含む紅花油5%添加し、それを摂食させた群(T群)では、28%も発ガンしました。これに過剰に鉄分を摂取するため5%のヘモグロビンをさらに添加した飼料を与えると(U群)、ラットの腫瘍発生率は58%と倍も高くなります。
つまり、鉄の過食で30%も発ガンが増加したわけです。その実験群に1%ルイボスティーを連日飲ませると(V群)、44%になり、12%も減少します。また、ラット一匹あたりの腫瘍の発生率も0.33個が、鉄過剰で0.83個となり、これをルイボスティー1%を飲ませた群で0.57個と大幅に減少しています。T群よりもさらに紅花油を12%に増やすと(W群)、さらに発ガン率はU群と同程度に倍増します。ルイボスティーの3%〜5%ではもっと強い発ガン抑制があるものと考えられます。(図3)この実験は現在進行中です。
これらの例は、ラットの実験についてであって、ヒトではありえない発ガン剤の投与をしたもので、発ガンが高率に発生します。そのような極端な実験系でもルイボスティーを飲ませると発ガンの予防になるのです。すなわち、緑色野菜の大量摂取と同様にルイボスティーには発ガンの予防作用があると思われます。
※図省略