機能性と栄養に優れた南米のマテ茶

「飲むサラダ」で糖尿病やアレルギー予防

和田 政裕 著 2004.06.13 発行
ISBN 4-89295-447-0 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


マテ茶に含まれる様々なミネラル

機能性と栄養に優れた南米のマテ茶

豊富なマグネシウムとカルシウム
マテ茶の成分上の特徴としてもう一つ挙げられるのが、ミネラルです。次頁の表を見てください。
紅茶など他の「チャ」に比較して、マテ茶には1・5倍のマグネシウム、2倍以上ものカルシウムが含まれています。
マグネシウムは食物繊維と協調して便秘を予防する効果があります。また、最近では動脈硬化や虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)の予防に役立つこともわかっています。
カルシウムは、日本人に不足しやすいミネラルとしてよく知られています。カルシウム不足は骨粗鬆症など骨関連の障害を引き起こしますが、マテ茶を常飲することでこれらを予防することが可能です。

目をみはる鉄の含有量の高さ
また、鉄やマンガンの含量も他を大きく引き離していますが、特に目をみはるのが鉄と亜鉛の含量の高さです。鉄は緑茶の5倍、亜鉛も約2倍含まれています。
鉄は吸収されにくいミネラルで、摂取量が低いと徐々に欠乏状態となり、鉄欠乏性貧血を引き起こします。
貧血とはひと言でいうと、体の細胞に酸素を運搬する赤血球中のヘモグロビンが減少し、からだ全体が酸素不足となり、動悸、息切れ、めまい、頭痛、全身倦怠感など不快な症状を招く症状のことです。女性に多いことも特徴の一つです。
鉄欠乏性貧血は鉄の摂取によって改善されますが、鉄というミネラルは一筋縄ではいかない厄介な栄養素なのです。

非ヘム鉄でもビタミンCが助ける
食品中の鉄は、レバーやウナギなど動物性食品に多く含まれるヘム鉄と、ひじきやほうれん草、プルーンなど植物性食品に多く含まれる非ヘム鉄とに分けられます。
吸収率はヘム鉄では20〜30%ありますが、非ヘム鉄は5%程度しか吸収されません。吸収率の面からいえばヘム鉄が有利ですが、レバーを苦手とする人は多く、肉類など動物性食品を毎日大量に食べれば動脈硬化、高脂血症といった重大な生活習慣病を招く危険性が高くなります。
また一方で、ひじきなども意外と調理の手間がかかるものです。
そこでお薦めしたいのがマテ茶です。お茶にして飲むだけですから、簡単に手軽に鉄を補給することができます。
マテ茶の鉄は非ヘム鉄ですが、豊富に含まれるビタミンCが還元剤となってその吸収を飛躍的に高めてくれるのです。
ビタミンCには、非ヘム鉄が腸から吸収されるときに、吸収されやすい形に変えるとともに、体内での鉄の利用を良くする働きがあります。
マテ茶にレモンなどを加えてビタミンCを増やせばさらに効果的で、マテ茶自体もすっきりとした味となり、さらに飲みやすくなります。

欠乏しがちな亜鉛
亜鉛は日常の食事だけでは摂取不足になりがちな微量元素で、欠乏すると、女性では味覚障害、男性では生殖機能障害、精子形成の低下などを引き起こす恐れがあります。
また、亜鉛は血糖値を下げるインスリンにも含まれている成分で、亜鉛の潜在性欠乏は糖尿病を招きやすいことも指摘されています。亜鉛の潜在性欠乏症が指摘されている現代において、マテ茶は格好の飲み物といえるでしょう。




※表省略



その他のお茶とハーブ関連書籍