機能性と栄養に優れた南米のマテ茶

「飲むサラダ」で糖尿病やアレルギー予防

和田 政裕 著 2004.06.13 発行
ISBN 4-89295-447-0 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


昔から飲まれ続けてきた健康茶

機能性と栄養に優れた南米のマテ茶

「マテ」の由来をひもとくと
コロンブスのアメリカ大陸発見以前から、アルゼンチンとパラグアイの国境付近には、グアラニ族という先住民が住んでいました。彼らはそこに自生していたカアという葉をお茶にして飲んでいましたが、飲むときに使う、ひょうたんをくりぬいた容器を「カアイグア」と呼んでいました。
お茶は主に薬用として飲まれていましたが、やがて放牧民の間に広まり、お茶の容器は「マティ」と呼ばれるようになりました。「マティ」はいつしか「マテ」となり、後年、この地にやってきたスペイン人たちは、お茶そのものも「マテ」と呼ぶようになったのです。

薬として飲まれていたマテ茶
世紀に入ると、布教活動に訪れたイエズス会の修道士たちは、マテの栽培を始めるようになりました。
当時、先住民はチチャと呼ばれる果物からとれるアルコール度の高い飲み物を常飲していたため、アルコール中毒に冒される人が絶えませんでした。その治療にはマテ茶が有効ということで栽培に乗り出すようになったのです。
そもそも薬用として飲まれていたマテ茶ですが、17世紀になると、薬用としてよりも、一般の飲み物として広く普及することになります。
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスなどの家庭では常飲する習慣ができ、裕福な家ではマテ茶係のメイドを置いていたともいわれています。
18世紀後半になると、マテ茶の栽培そのものが衰退することになります。スペイン国王の命によりイエズス会の活動が禁止され、布教活動がさびれるとともに、マテの栽培も徐々に行なわれなくなったからです。マテ茶の栽培が再開されるのは、20世紀に入ってからのことです。

みんなで回し飲み
マテ茶には古来から伝わる、マテ壺とボンビージャ(6頁コラム参照)を使った正式な飲み方があります。日本でいえば、茶道における作法のようなものでしょうが、同じボンビージャを使って、和気あいあいとみんなで回し飲みをするのが“友情のしるし”といわれています。
いかにも陽気で開放感に満ち溢れた、ラテンアメリカならではの風習といえるかもしれません。



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