機能性と栄養に優れた南米のマテ茶

「飲むサラダ」で糖尿病やアレルギー予防

和田 政裕 著 2004.06.13 発行
ISBN 4-89295-447-0 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


お茶の健康促進効果

機能性と栄養に優れた南米のマテ茶

疾病の予防効果
お茶にはさまざまな効用のあることが知られています。ちょっとした一服が気分転換になりますし、ストレスの解消ももたらしてくれます。よく知られるのはお茶のもつ鎮静効果ですが、こうした精神面からの効用だけでなく、長い目で見れば、次のような疾病の予防も担っているのです。

・動脈硬化・心疾患予防効果
・胃潰瘍予防効果
・高血圧症予防効果
・血栓症予防効果
・発がん予防効果
・虫歯予防効果
・アレルギー予防効果

 こうした効果、効用をもつお茶の中で、マテ茶がなぜ“飲むサラダ”といわれ、注目を浴びつつあるのか。それはマテ茶に含まれる成分やその量に特有のものがあるからです。

食物繊維を豊富に摂取できる
マテ茶と他のお茶に含まれる一般成分を比較したのが左頁の表です。緑茶(煎茶)や紅茶に比べ、マテ茶では粗たんぱく質の割合が低く、逆に炭水化物、中でも食物繊維が多く含まれているのがわかります。
一般には茶葉に含まれる食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維が多いのですが、マテ茶は茶葉が数ミリくらいまでの粉末の状態で細かいので、飲むときには茶葉そのものを摂取する割合が多いのです。また、水溶性食物繊維も緑茶などより含量が多いことも理由の一つです。
ですから、抹茶の場合を除き、緑茶などを飲むより摂取できる食物繊維量は確実に多くなります。マテ茶を飲まれている方のお話に「便秘が解消した」という声が多いのも、後で述べるマグネシウムが豊富であるという点とともにうなずけることです。

水溶性と不溶性をバランスよく含む
食物繊維の効能には、便秘解消や大腸がん予防など腸の健康維持や腸疾患の予防に関わるものと、血糖値上昇抑制、血中中性脂肪やコレステロールの上昇抑制など、どちらかといえば糖尿病や動脈硬化症、高血圧など生活習慣病をはじめとする代謝性疾患の予防に関わるものとがあります。
前者は不溶性食物繊維が、後者は水溶性食物繊維が得意とする分野です。
不溶性と水溶性の食物繊維をバランスよく含むマテ茶は、食物繊維摂取源としても理想的といえるでしょう。

カフェインが少なめで安心
また、左頁の表のとおり、緑茶に比較してカフェインの数値が低いことも特徴です。詳しくは後述しますが、カフェインは中枢性の興奮作用があり、緑茶やコーヒーなどの苦味物質のもとにもなっています。マテ茶は刺激の少ない、安心して飲めるお茶なのです。
ビタミンに関しては、100グラム当たり約30ミリグラムのビタミンCを含んでいます。緑茶には及ばないものの、ウーロン茶や紅茶に比べ、かなりの高数値といえるでしょう。ただし、マテ茶の場合も、焙煎するとビタミンCの多くが失われるようです。
ビタミンB群を見ると、マテ茶とウーロン茶の数値はかなり似通っています。ただし南米ではマテ茶を飲むときに多量の茶葉を入れ、しかも長時間漬けておくことを考えると、貴重なビタミンの補給源になっていることが十分にうかがえます。
マテ茶が“飲むサラダ”といわれる所以ですが、実はマテ茶本来の特徴は、豊富なフラボノイドとミネラル、それとマテ茶のみに含まれる特有成分「マテイン」にあるのです。


※表省略



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