機能性と栄養に優れた南米のマテ茶

「飲むサラダ」で糖尿病やアレルギー予防

和田 政裕 著 2004.06.13 発行
ISBN 4-89295-447-0 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


糖尿病の発症を予防する

機能性と栄養に優れた南米のマテ茶

血糖値の上昇を抑制
ポリフェノール類には、抗酸化力のほかに、血中コレステロール低下作用、血小板凝集抑制作用、抗菌性・抗ウイルス作用などのあることが知られていますが、ではマテ茶を摂取すると、生活習慣病の発症という点で、生体にどのような影響を及ぼすことになるのか。それを知るために、私たちは糖尿病発症モデル動物を用いて、数々の実験を重ねてきました。
その結果、マテ茶から抽出したポリフェノール画分(マテ茶を濃縮したものと考えてください)を発症前から投与し続けると糖尿病自体の発症が抑制され、また、発症後においても、血糖値の上昇抑制、糖尿病発症に伴う血中過酸化脂質上昇の抑制、組織の酸化障害の程度を示す指標(チオバルビツール酸反応陽性物質)の低下などが顕著に認められたのです。
この効果は、緑茶から抽出したポリフェノール画分と同様に認められ、また、組織の酸化障害抑制に関しては、緑茶ポリフェノールよりマテ茶ポリフェノールのほうが効果的に働くことが判明しました。

自覚症状がないのが恐い
糖尿病で恐いのが、合併症です。日本人の糖尿病のほとんどは、高カロリー・高脂肪の食事の継続的摂取や運動不足からくる肥満に、ストレスや生活習慣の乱れ、喫煙、飲酒などが引き金となって発症する2型糖尿病といわれるものです。
糖尿病が発症して高血糖状態のみが見られる初期の段階では、自覚症状はほとんどありません。一般的には、健康診断などで「尿糖」が検出されたり、血糖値が基準より高いことが判明して発症していることがわかるというのがほとんどです。
口渇感や多汗、多尿などの自覚症状が現れる頃には病状がかなり進んでいることも珍しくありません。このまま放置しておくと、手足の感覚に異常をきたしたり、急に視力が悪くなったりしてきます。これらの自覚症状は糖尿病合併障害がすでに進行している証拠ですから、すぐに治療を開始しなければなりません。

合併症の原因は酸化障害
糖尿病合併症には、動脈硬化症(心筋梗塞などの心臓病や脳梗塞など)、糖尿病性神経障害(神経痛や手足の感覚麻痺、味覚異常など)、糖尿病性網膜症(失明など)、糖尿病性腎症(腎不全、透析開始など)がありますが、そのほとんどが酸化障害によって起こります。
体内で高血糖状態が長く続くと、血液中のグルコースといろいろなたんぱく質が化学反応を起こし、たんぱく質は糖化され、糖化たんぱく質が生成されます。こうなると、たんぱく質本来の働きが失われ、免疫力が落ちたり、体のさまざまな機能が低下したりと、生体機能全般が低下してしまいます。
また、体内で糖化たんぱく質が壊れたときに、大量にフリーラジカルを発生させて、周囲の細胞を傷つけたり、酸化ストレスを起こさせたりすることがあります。糖尿病の合併症の主な原因は、このフリーラジカルの影響によるものと考えられます。
この糖化たんぱく質生成の特徴は、高血糖状態が続くと必ず起こる現象であるということと、反応に必ずしも酸素が関与しないでフリーラジカルを大量発生させるということです。

糖化たんぱく質の生成を抑制
私たちは実験により、マテ茶ポリフェノールが高血糖による糖化たんぱく質の生成を著しく抑制することを発見しました。この効果は、他のポリフェノール、たとえば緑茶やぶどうのポリフェノールより、マテ茶で優れており、糖化たんぱく質に関するいくつかの実験により、特に糖化たんぱく質の生成抑制にはマテ茶が効果的であるとの結論に至りました。
糖尿病の予防に心掛け、体内で糖化たんぱくを作らせないようにすることが何より大事なわけですが、そのためには日頃から食生活に気を配り、特に抗酸化作用にすぐれた食品の摂取を心掛けることが大切です。その意味でポリフェノール類をふんだんに含んでいるマテ茶は最適の食品といえます。



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