
まえがき―医者のいない時代、緑茶は貴重な“薬”だった
第一章 緑茶の歴史と成分
・五千年前に中国で「薬」として発見
お茶発見のエピソード
古書に記されたお茶の効用
・源実朝が茶樹の栽培を奨励
日本の飲茶は留学僧が伝える
禅僧の眠気ざましに使われる
・日本の緑茶は種類が豊富
日本緑茶の原料別の特徴
【煎茶】
【番茶】
【玄米茶】
【玉露】
【抹茶】
【芽茶・茎茶・粉茶】
【深蒸し茶】
【釜炒り緑茶】
・緑茶の渋味は主成分カテキンの味
カテキン類の有効作用
@成人病や老化を促す過酸化脂質の生成を抑える作用。
A血中コレステロール低下作用。
B血小板凝集抑制作用。
C動脈硬化を抑える作用。
D抗菌・抗ウィルス作用。
E細胞のガン化、ガン細胞の増殖を抑制。
F血圧の上昇を抑える作用。
G血糖値の上昇を抑える作用。
Hムシ歯防止作用。
・心身の活力アップにカフェイン
コーヒーに負けない含有量
カフェインの有効作用
@強心作用。
A興奮作用(眠気覚まし)。
B利尿作用。
C疲労軽減。
D頭痛の緩和。
E胃液分泌を増大し、消化を促す。
緑茶で摂れば過剰症の心配はない
・上級緑茶ほどビタミンCが多い
緑茶のビタミンCは熱に強い
その他にもこんな栄養成分がある
【テアニン】
【フッ素】
【ビタミンB群】
〈コラム〉緑茶・紅茶・ウーロン茶の違い
第二章 こんな病気に緑茶が効く
・血中成分を整え、動脈硬化を抑える
血流悪化は多くの病気を引き起こす
緑茶のコレステロール低下作用
緑茶が動脈硬化の進行を抑えた!
・脳梗塞・心筋梗塞の予防に最適
血小板の過剰凝集を抑える作用
煎茶の抑制率は五〇%以上
・糖尿病の食事療法にも有効
合併症を防ぐことが第一
漢方では緑茶は「渇き」病の特効薬
実験で血糖降下作用を確認
冷たい番茶が血糖降下に有効
・高血圧の解消に役立つ
慢性化しやすい「本態性高血圧」
緑茶カテキンの血圧降下作用
〈コラム〉血圧降下作用が強い緑茶「ギャバロン茶」
・病気の元凶・過酸化脂質の害を抑制
細胞を病変させる酸化した油
お茶のカテキンが過酸化脂質を抑制
・緑茶の産地は胃ガンの死亡率が低い
茶産地と全国の胃ガン死亡率を比較
・ガン化と増殖の両方を抑える
緑茶で発ガン率が六〇%抑制できた
イニシエーションとプロモーション
緑茶の制ガン作用は二段構え
・食中毒・虫歯の防止に効果的
抗菌・抗ウィルス作用
虫歯にお茶が効果的
・その他にもこんな症状に緑茶が効く
【二日酔い】
【白内障】
【便秘】
【脂肪肝】
【眠気ざまし】
【喫煙の弊害を緩和する】
【インフルエンザ】
【判断力、記憶力の向上】
第三章 緑茶の有効性を活かす飲み方
・お茶を上手に飲む方法
三煎目まで飲むのが効果的で経済的
お茶の香味を生かす飲み方
・緑茶の葉を食べると効果も倍増!
茶湯には溶けださない成分もある
茶殻も有効に活用しよう
・緑茶を飲む国、食べる国
「食べるお茶」との出会い
中国雲南省の「竹筒酵茶」
ミャンマーの食べるお茶「ラペソー」