お茶は“薬”だ

こんなにわかった緑茶の効用

胃ガン予防から虫歯・各種症状を抑える

大森 正司 著 1995.02.10 発行
ISBN 4-89295-345-8 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


血中成分を整え、動脈硬化を抑える

こんなにわかった緑茶の効用

血流悪化は多くの病気を引き起こす
多くの病気は、体内の血液循環の悪化によって生じます。
血液は、私たちの生命活動の基盤ともいうべき全身の細胞に、逐次エネルギー(栄養素と酸素)を運び込み、同時に細胞の老廃物を受け取って排泄するという重要な働きを担っています。ですから、その血液循環が悪くなると、身体機能が細胞レベルからくずれて、さまざまな病気が引き起こされてくるわけです。
血液循環を悪くする大きな原因としては血中コレステロールの増加があげられます。
コレステロールは、通常、ホルモンや胆汁酸の原料として不可欠の成分です。しかし、血中に必要以上に増えすぎると、血管に付着して、血流を大幅にスピードダウンさせてしまうのです。また、コレステロールの付着した血管壁は、だんだん内腔が細く硬化して「動脈硬化」と呼ばれる状態になり、そこに血中成分が詰まって「血栓」が形成されると生命をあやぶむ危険性もでてきます。

緑茶のコレステロール低下作用
緑茶に含まれているカテキン類には、血中に必要以上に増えたコレステロールを排除する働きが報告されています。
静岡大学教授(現・名古屋女子大学教授)の村松敬一郎博士らが行なったラット実験を紹介してみましょう。

《実験内容》
ラットに次のエサを与えて二八日間飼育し、それぞれの血中コレステロールの変動を調べています。

@群=高コレステロール食(対照群)
A群=高コレステロール食+お茶のカテキン一%
B群=高コレステロール食+お茶のカテキン二%

《結果》
高コレステロール食だけの@群ラットにくらべて、お茶のカテキンを添加したA群・B群のラットのほうは、血中コレステロール濃度がかなり低く抑えられており、糞中に排泄されるコレステロール量が多くなっていました。
また、動脈硬化の進行具合をしめす「動脈硬化指数」も、お茶のカテキンを食べていたA群・B群のラットのほうが明らかに低く抑えられていました。(前ページ表参照)。
この結果が人体にも当てはまるとすれば高コレステロールの食事を摂っていても、緑茶のカテキン類を同時に摂取していれば血中の余分なコレステロールはどんどん排泄されて、動脈硬化の進行を最小限に抑えることができると考えられます。

緑茶が動脈硬化の進行を抑えた!
静岡薬科大学名誉教授の林栄一博士は、私たちがふつうに飲んでいる煎茶の浸出液を使って、次のような動物実験を行なっています。

《実験内容》
実験マウスに動脈硬化を故意に促進させるエサを与えながら、同時に飲み水として煎茶(ヤブキタ茶の二番茶)を与え、血中成分の変動を調べました。

《結果》
動脈硬化を促すエサを食べていたにも関わらず、マウスの血中総コレステロールおよび中性脂肪は低下していました。





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