お茶は“薬”だ

こんなにわかった緑茶の効用

胃ガン予防から虫歯・各種症状を抑える

大森 正司 著 1995.02.10 発行
ISBN 4-89295-345-8 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


日本の緑茶は種類が豊富

こんなにわかった緑茶の効用

日本緑茶の原料別の特徴
日本茶は、原料や産地によっていくつかに分類されていますが、すべて「緑茶」に属します。
ここでは原料別の分類に基づいて、それぞれのお茶の特徴を紹介してみましょう。

【煎茶】
日本で生産されている緑茶の八割は煎茶です。茶葉の摘み採る時期でその品質が決まり、五月初旬の八十八夜前後に摘まれたものが「一番茶」と呼ばれる高級品です。六月に入ってから摘まれたものは「二番茶」と呼ばれる普通煎茶。八月以降に摘み採られた茶葉は「三番茶」と呼ばれ、主に番茶の材料に使われます。

【番茶】
煎茶の製造過程で除外される硬い葉や大きな葉、八月以降に摘まれた三番茶、あるいは茶樹を整木する際に刈り落とされた葉茎を用いてつくられるのが番茶です。一般に低級茶と思われがちですが、一番茶の製造過程で除外された葉茎を用いた番茶であれば、普通煎茶に負けないくらいの香味をそなえています。

【玄米茶】
三番茶に使われる茶葉に、炒った玄米を加えたお茶が玄米茶です。飾り的に、ポップコーンのように爆発させた玄米も混入してあります。ふつうは粳米の玄米が使われますが、上級品になると餅米の玄米が使われます。

【玉露】
日本緑茶の最高級品が玉露です。日光を遮断した覆下≠ニ呼ばれる環境で栽培されるため、鮮やかな緑色の、やわらかい茶葉に仕上がります。

【抹茶】
抹茶は、玉露と同じように日光を遮断した環境(覆下)でつくられますが、製造工程の最終段階で石臼で引いて粉末状にする点が特徴です。これは飲む≠ィ茶というよりは、むしろ「食べるお茶」といった形に仕上がります。

【芽茶・茎茶・粉茶】
一番茶と二番茶の製造工程で除外された芽と若葉を用いてつくるのが「芽茶」です。またその茎だけを用いてつくったのが「茎茶」。そして、篩によって選別された粉だけを集めてつくったのが「粉茶」です。いずれも玉露用の茶樹から摘み採られたものが上級品とされ、茎茶の上級品としては「雁音」「白折」などが知られています。

【深蒸し茶】
摘み採り直後の茶葉を、煎茶より長い時間かけて蒸してつくったお茶が、深蒸し茶です。この蒸し時間は煎茶では三〇秒〜一分、深蒸し茶では二分〜三分です。茶葉の細胞がくずれやすいため、お茶の湯色がかなり濃いのが特徴で、最近よく飲まれるようです。

【釜炒り緑茶】
釜炒り緑茶は、中国緑茶の主流です。原料に用いる茶葉は煎茶と同じですが、製造工程に多少の違いがあります。煎茶は摘み採り直後に「蒸し」て加熱処理を施しますが、釜炒り緑茶は「釜で炒って」加熱処理します。日本では、佐賀県の嬉野茶と長崎県の青柳茶がこれに分類されます。




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