高血圧によく効くギャバロン茶

大森 正司 著 1992.02.14 発行
ISBN 4-938564-87-4 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


ギャバロン茶と血圧降下

高血圧によく効くギャバロン茶

ギャバロン茶は偶然のたまもの
ギャバロン茶を開発したのは、1986年当時、静岡県の国立野菜・茶業試験場の研究員だった津志田藤二郎農学博士(現・農林水産省農林水産技術会議研究開発課課長補佐)と、村井敏信博士(現・農林水産省農業研究センター次長)を中心とした研究グループ。
津志田博士によれば、「もともとは緑茶用の生葉の長期保存を可能にして、おいしい緑茶を長期間にわたって、もっと皆さんに飲んでもらおうというのが研究の目的だったんです」
ところが、摘採直後の緑茶の生葉に、通常施す蒸気処理を加えず、窒素ガスを用いて一時酸素を遮断して、5時問ほど置いたところ、
「なんだか変な味のするお茶に変わってしまった」
とのこと。さっそく成分を調べてみると、普通の緑茶には百g中20mgほどしか含まれていないギャバが、5〜10倍に増えていることに気がつきました。
こうして、ギャバロン茶はじつに突然に誕生したのです。

ギャバって何?
ギャバとは植物中に存在するアミノ酸の一種。アミノ酸といってもタンパク質を構成するものとは異なりオウギやシュロの花穂といった、血圧降下作用の評価が高い漢方薬草に多く含まれています。
また、人間の体内にも存在し、大部分は脳髄中にあるといわれています。
体内では、抑制性神経伝達物質として重要な働きをしており、興奮抑制機能を担っているのです。
つまり、ギャバロン茶の飲用で血圧降下がみられるのは、ギャバが交換神経系の神経節に、有効な作用をした結果と考えられます。
ギャバに血圧降下作用があることは、すでに1963年、アメリカの学者H・C・スタントンによって報告されていました。もちろんそのことは、津志田博士も知っており、
「1972年に、やはりアメリカの学者が西洋野菜を嫌気処理(酸素を遮断する)したところ、ギャバが増えたという発表がでていましたから興味はもっていました。でも、まさか緑茶で同様のことが起こるとは、思っていませんでした」
と、発見当時の驚きの様子を話しています。




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