微生物発酵のちから 黒茶で体脂肪率低下

メタボリック・シンドローム解消に役立つ健康茶

矢澤 一良 著 2006.12.13 発行
ISBN 4-89295-619-8 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


メタボリック・シンドローム対策の強い味方

微生物発酵のちから 黒茶で体脂肪率低下

いま日本では飽食を反映して、食べ過ぎと運動不足による肥満が急増しています。
肥満はまさに万病のもと。高脂血症、高血糖、高血圧を併発しやすく、これらの症状が2つ重なって起こると、心臓病を起こすリスクが健康な人のおよそ10倍に高まり、3〜4つ重複して起こると31倍に跳ね上がることから、この4疾患が揃った状態を「死の四重奏」といいます。
そこで最近、肥満大国のアメリカで新しく打ち出された医学的概念が「メタボリック・シンドローム」。これは肥満をベースに高脂血症、高血糖、高血圧が2つ以上重複して起こった病態のことで、別名「代謝症候群」「内臓脂肪症候群」とも呼ばれています。
元来、1つの病気に1つの薬を基本とする西洋の治療医学は、メタボリック・シンドロームのようないくつもの症状が重なり合った複雑な病態に対してほとんどお手上げの状態です。
一方、予防医学の御家元ともいえる中国由来の飲料に、メタボリック・シンドローム対策に役立つものがあることを、私たちは最近の研究で見いだしました。それが本書で紹介する「黒茶」です。
黒茶と聞いても、ピンとこない人が多いと思います。しかし、やせるお茶として話題のプアール茶の名はご存知の方も多いでしょう。このプアール茶は、じつは黒茶の一種なのです。
中国由来の「やせるお茶」は、科学的に効果があやしいものが多いのが実状ですが、黒茶に関しては、今回、私たちの研究グループが、動物および人を対象にした研究で確かな効果を確認しました。黒茶は、メタボリック・シンドロームのベースとなる肥満、とくに内臓脂肪型肥満の解消に大いに有効であることが明らかになったのです。
また、黒茶は、肥満にともないやすい高コレステロールの解消にも大きな効果を発揮するほか、高血糖、高血圧の解決にも役立つ可能性が示唆されています。
日本は、いうまでもなく世界一の長寿国です。しかし、平均寿命に対して健康寿命(健康で自立した生活を送れる期間)が8年も少ないことをご存じでしょうか。
つまり、日本人の多くは、最後の8年間を寝たきりなどの「要介護」の状態で過ごしているわけです。単に長生きすればよい時代は終わりました。いかに健康寿命を延ばすか、これが高齢社会(人口の14〜21%が65歳以上の高齢者)に突入した21世紀の日本の最大の課題です。
メタボリック・シンドロームの要素を一掃する黒茶のパワーは、その課題をクリアするための大きな助けになります。
毎日飽きることなく摂取できることが「予防医学的食事」の素材としてとても重要なポイント。その点、黒茶は飲みやすく、また日々の生活にすぐ取り入れることのできるすばらしい食品でもあります。
本書の内容が、一人でも多くの人の健康寿命の延長に役立つことを願っています。





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